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こんにちは、海野真理です。
今回のテーマは『ピアノで耳コピーをする方法』です。
「耳コピ」といえば、なんとなくクラシックよりも
バンドなどでよく聞く言葉のような気がします。
クラシックは楽譜がきちんと残されていて、一から楽譜を
起こさなくてもいいし、現代曲のように最近作曲されたものならば、
絶対楽譜はあると思います。
バンドなどもスコアがありますが、「耳コピで合わせようぜ」
みたいなノリで演奏しているのはバンドかな?なんて思います。
何にしろ、「耳コピ」という出来るようで出来ない、出来る人には
超簡単なことに思えるこの作業には何が必要なのでしょう。
一番大切なこと。
それはやはり「耳が良いこと」
実際に音が出ている、そしてその音を聴き取り認識できる、
ということがまず絶対でしょう。
私はとちらかというと「耳コピ」が大好きです。
きちんとした楽曲で、楽器の出した音、きちんと
12平均律のものなら楽ちんです。
時々、机をゴンと叩いて「今の音はなんの音?」と聞かれたりします。
そういうものは少し苦労します。
まずさっきの音を頭の中で再現、そしてもともと
身体にしみついているドレミファソラシドのどれに近い?
ちょっと低いから♭かな?とか、一生懸命考えないと難しいです。
これはやはり絶対音感が関係していると思いますが、
ドレミでしかも曲になっているものなら、すぐ分かります。
きっとそんなことできない、と思っているかたにとっては
「すごーー!!」と思われるお話かもしれませんが、そんなことはないですよ。
だってみなさん、CMの曲とかお気に入りの曲とか、
楽譜なんて見なくても歌えますよね。
「ふんふんふ~ん」と鼻歌が出たりすると思います。
それって軽く耳コピしちゃってるということではないでしょうか。
ですから、耳コピで大切なことその2は「歌えること」
音が聞こえてもメロディーとして歌えなくてはただの音です。
それにはリズムや拍など、基本的な知識も必要ですが、
まずは歌心があることでしょうね。
そして最後に。
先ほども少し出てきました「楽譜の基礎知識」
これは音として頭に出来上がった音楽を、楽譜にすることで
はっきり目で読めるようになり、耳コピという不安定な状態から
抜けられるというとても良い点があります。
もちろん、耳コピのお話ですからそこで終わってもいいのですが、
楽譜を書くという作業で音楽の作りが本当によくわかります。
これができていると耳コピも変わってくるのでは、と思います。
大学受験の時、「聴音」という
ピアノで弾く曲を楽譜にするという科目があります。
最初に「○小節、○調、○分の○拍子」と言われ、五線紙にその用意をします。
この時点で音楽のベースが出来上がります。
8小節と12小節では音楽の作りが違いますし、
3拍子と4拍子でも全然音楽のカラーが違います。
そして調が分かると、何の音にシャープ、とかフラットとかがはっきりします。
この音楽的ベースの上に、メロディーが入ってきます。
あとは音の高さ、長さ、組み合わせから生まれるリズム、
スラーやスタッカートなど。
さきほどの「歌心」をフル活用して音楽を再現していきます。
バンドの演奏を聴き、その中からうっすら聞こえる
キーボードだけを聴き取り、さらに何回もCDを聴き、ちょっとずつ楽譜にする。
これはなかなかしんどい作業です。
聞こえない音を聴きとる、という作業の前に、この聴音のように
確実に聴こえる音で訓練するのもいいのではないでしょうか。
それから、簡単な曲、耳なじみのよい曲で
耳コピトレーニングもいいでしょうね。
CM曲などはいいと思います。
私の生徒さんは「消臭力」のミゲルくんが歌う
「らーらーららーら、ららららららー。」の曲をやたらと気に入ってうたっていました。
そのうち「ミーミーソミーミ、レドレドレミー。」とピアノで弾いていました。
思わず一緒に歌ってしまいました!
こんな楽しいことからでいいですよね。
だって弾けたら楽しいですもん。
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