楽譜を見るということ、読むということ

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楽譜を見るということ、読むということ

こんにちは、海野真理です。

今回は「楽譜を見るということ、読むということ」というお話です。

このテーマをみられて

「あー、いつも先生に言われてることだ。」

「そうなんだよね、分かってるんだけどねぇ。」

と思われた方、一人や二人ではないと思います。

私も生徒さんに何度この台詞を言ったか分からないくらいです。

前にもお話しましたが、
楽譜は情報がぎっしり詰まったその曲の設計図です。

何百年も前の曲を、現在の私達が音にして楽しめるのも、
その情報を楽譜にして残していただいているからこそなのです。

その事を考えても、楽譜を見る、というのは当たり前で、
逆に楽譜見ずしてどうやったら曲が弾けるのか不思議なくらいです。

ですから楽譜を見ることは必要不可欠、

改めて言うまでもないことなのですが、

「見ること」と「読むこと」

この二つは同じようで大きな違いがあります。

今回はこのお話をしたいと思います。

先ほどお話した「見ずして曲は弾けない」というお話は
「楽譜を見る」ことに当たると思います。

楽譜を見て、音や強弱といった書かれていることを理解する。

そしてその通りの演奏をして、楽譜の情報を再現する。

一番基本的なこと、新しい曲に取り組むに当たって
まず最初にやることです。

そして「読むこと」は
そこからさらに一歩踏み込んだ作業になると思います。

「読みとる」といったほうがいいかもしれません。

実はこれが音楽を作っていく上でとても重要になってきます。

これがないと本当の意味での演奏、表現はないでしょう。

例えば

楽譜にフォルテと書かれています。

楽譜を見て譜読みする時には「フォルテ=強く」と判断します。

そして強めのタッチで演奏する。

しかし、譜読みができて曲として演奏していく段階になると
「フォルテ=強く」の一言では済ませられません。

強くですが、どんな風に強いのか。

力強く、なのか。

激しく 、なのか。

嵐のように、なのか。

または感情が高ぶっておさまらない強さ、なのか。

ただ強い、という表現は非常にあいまいです。

私が演奏するとしたら、その指示ではどう弾いてよいか困ってしまいます。

ではその部分がフォルテになる前に、音楽はどんなふうに進んできたのか。

曲の持つ雰囲気、主題、展開、和音進行、転調、などの
音楽的要素からなるもの、

そしてこれらから裏付けられる音楽的表現、

これらをしっかり感じ取る。

これが「楽譜を読む、読みとる」ということなのです。

目で見たフォルテで済ませない、そこに楽譜を見て、
読みとる本質があると思います。

そして、そうして自分なりに理解し表現出来た時に、演奏する、
音楽を楽しむ醍醐味を感じることができるのではないでしょうか。

それに至るまでの練習、苦労、いろいろな文献や参考資料を読んだり調べたり。

この作業は一つの曲を作り上げているという実感がありますし、
作曲家がたどった道のりを自分も追っかけているようで、
何だかちょっと嬉しくもあります。

楽譜を見るのが苦手、つい手を見てしまって楽譜が見られない。

初心者の方からよく聞かれる声です。

でも、楽譜を見る、読むことの意味を考えると、
そのうち楽譜から目が離せなくなります。

「楽譜はこんな風に書いてある、
  だからここはもっとこう弾きたい」

ということが見えてくるからです。

さらに深く音楽を楽しんでいただくためにも、楽譜と仲良しになってください。

譜読み、嫌い、苦手、という、とても寂しく残念なことは
どうかおっしゃらず、読めば読むほど音楽が溢れてくる
すばらしいもの、と思ってください。

作曲者の声に耳を傾けて…。

自分の思いをのせて…。

どうぞ楽しんでくださいね。



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