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こんにちは、海野真理です。
今日はピアノの奏法でとても大切な「スラー」についてお話します。
先日、大人の方のレッスンでスラーのお勉強をしました。
まだ始められて数か月の方ですが、とても意欲的で
どんどん上達なさっています。
その曲は右手2小節にわたるスラーが4回でてきて、
1曲8小節の小さな曲です。
もちろん左手は伴奏系を弾いています。
まず、最初に弾いていただいた時は左手の音が動く時、つい一緒に
右手もついて動いていました。
そうですよね、そうなりますよね、とお声をかけました。
「ええ、わかっているんですが、まだ左右別のことができないんです。
右のスラーを考えると左手が止まるし、右手は左手につられるし・・・。」
スラーというのは私はとても難しい奏法だと思います。
前回もお話しました「脱力」、それから「指の独立性」、
スラーでくくられているフレーズの「持続性」、
考えなくてはいけないことがたくさんです。
「スラー」の意味を調べると「なめらかに、一息で」という意味の
言葉がでてきます。
この「なめらか」が至難の業です。
音一つ一つをその音価分きちんと伸ばしながら
次の音へ渡していく(=持続性)
その際に今弾いている音の指は鍵盤を押さえることをキープしておき、
次の音を弾く指がきちんと準備でき、つられることなくバトンタッチを
していく(=指の独立性)
その移動の時の「なめらかさ」は手首、ひじなどの完全な
「脱力」無しには難しいです。
まずゆっくり、こんな理論的なことを考えながらフレーズを
さらってみてください。
テンポがはやくても、結局これの繰り返しですから。
そしてスラーは「心で弾く奏法」ではないかと私は思います。
そのフレーズを鼻歌で歌ってみてください。
一つ一つの音をどう持っていきたい、ここはフレーズの山、
ここは終結、そして何より、そのフレーズの「味わい」というものを
お感じになるでしょう。
それはどこで感じますか?
あなたの心ではないでしょうか。
その気持ちに忠実に、音楽を作ってみてください。
先ほどの理論的な練習から得られるテクニックを使って、気持ちよく
演奏できれば一層ピアノが楽しくなるでしょう。
よく子どもの生徒さんのレッスンで「スラーはスラッと」なんて
少し寒い(!?)ギャグのようなことを言います。
でも子供さんは本当に素直。
きちんと笑ってくれたり、そっか!と真剣にとらえてくれます。
そう、ギャグではないんですよ。
本当にスラーはスラッと。 ねっ!
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